どうも、管理人のたぬきです。
このページを読めば、平和ピンフについてのモヤモヤはスッキリ解消して、実戦でもキチンと役を作れるようになるはずです!
平和ピンフって、こんな役
平和(ピンフ)はアガリ形がこんな形 をしている、1翻ファンの役です。
ピンフのみでロンアガリしたときの点数は、子なら1,000点、親なら1,500点。
コレだけ見るとちょっとショボい役に思えますが、タンヤオなど他の役と合わさることが多く、その場合は打点も十分に高くなってくれます。
なので実戦では、ピンフが狙える場面ではみんな積極的にピンフをつけにいきます。
ただ、ピンフをつけるための条件がちょっと複雑なため、麻雀を始めたばかりの時は少しとっつきにくく感じるんですよね。
でも一度しっかり理解しておけば、あとは自然とピンフが作れるようになるはずです!
ということで、まずはピンフの成立条件から見ていきましょう。
平和ピンフの成立条件
ピンフという役をつけるためには、以下の4つの条件をすべて満たす必要があります。
- メンツがすべて順子シュンツであること
- 雀頭アタマが役牌以外であること
- 両面リャンメン待ちであること
- 鳴いていないこと
こうやって書くとなんだか難しく見えますが、全然そんなことないです。
というわけで、条件を1つ1つ見ていきましょう。
成立条件 1 メンツが全部シュンツ
最初の条件は「メンツがすべて順子シュンツであること」です。
ここで「メンツ」と「アタマ」についておさらいです。
麻雀のアガリ形は「3枚1セットが4つと2枚1セットが1つ」で出来ています。
この3枚1セットが面子メンツで、2枚1セットが雀頭 ジャントウ・アタマです。
アタマは同じ牌が2つですね。
3枚1組のメンツには刻子コーツと順子シュンツの2種類があって、コーツは同じ牌がそろった3枚、シュンツは階段状にそろった3枚です。
おさらい終わりです。
ピンフの役をつけるには、4つのメンツを全てシュンツで作る必要があります。1つでもコーツがあったらダメです。
はメンツが全部シュンツだからOK!
はメンツにコーツ があるからNG。ピンフにはならないですね。
成立条件 2 雀頭アタマが役牌以外
次の条件は「アタマが役牌以外であること」です。
言い換えると、「アタマが数牌シューパイ(=数字の牌)か役牌以外の字牌ならOK」ということですね。
数牌は などのことですので、分かりやすいです。
分かりにくいのは、「役牌以外の字牌」とは何なのか?ですよね。
ということで、まずは役牌について手短にまとめてみました。
役牌とは?
役牌とは、字牌のうち三元牌・場風牌・自風牌のことです。役牌を3つ集めてコーツにすると、役の1つ(1翻ファン)になります。
まず、三元牌サンゲンパイの 。これは分かりやすいですね。いつでも、誰にとっても役牌です。
次に場風牌バカゼハイです。東場なら が、南場なら が役牌になります。
たとえば今が東場なら、4人の誰にとっても は役牌となり、3つ集めてコーツ にすると1翻の役が付きます。これは南場のときも同様です。
最後に自風牌ジカゼハイです。これは、自分の「風」に対応する字牌が役牌になるということです。
たとえば自分が東家なら が、南家なら が、西家なら が、北家なら が役牌になります。
場風と自風については、こちらのページでもっと丁寧に解説しています。
役牌以外の字牌=オタ風
役牌以外の字牌とは、上で書いた三元牌・場風牌・自風牌以外の字牌のことです。
たとえば東場で自分が南家だとすると、場風牌が で自風牌が ですので、役牌以外の字牌は と の2種類となります。
ちなみに、この役牌以外の字牌のことを「オタ風」と呼びます。
つまり、「アタマは役牌以外じゃないとダメ」というピンフの成立条件は、
「ピンフをつけたいなら、アタマは数牌かオタ風の字牌じゃないとダメ」
と言い換えることが出来ます。
個人的にはこっちの方が分かりやすいかなと思います。
さて、復習も兼ねてここで問題です。
いま南場で自分が南家のとき、オタ風の字牌は何でしょうか?
ピンフが付かないアタマの例
「ピンフの雀頭アタマには役牌はダメ」ということは、こんな感じの手牌にはピンフは付かないということですね。
はメンツが全部シュンツで平和っぽく見えるけど、アタマが役牌(三元牌)だからアウト。
もう1つダメな例です。
南場だから は役牌(場風牌)。だから はピンフになりません。
さいごに、ダメな例をもう一つ。
自分が北家だから、 は役牌(自風牌)。役牌がアタマだからピンフは付かないゾ。
ピンフが付くアタマの例
しつこいですが、アタマが役牌だとピンフはつきません。
言い方を変えると、「ピンフをつけるならアタマは数牌かオタ風=役牌以外の字牌)じゃなきゃダメ」ということでした。
ということでピンフが付くアタマの例を2つ挙げてみます。
▼ 数牌がアタマのケース ▼
アタマが数牌のときは簡単だね☆
▼ オタ風がアタマのケース ▼
場風牌は で、自風牌は 。だから はオタ風!
ピンフが付きますねコレは。
さいごに、ピンフのアタマチェックフローチャートを作ったので載せておきます。
成立条件 3 両面リャンメン待ち
ピンフの成立条件の3つ目は、アガったときの待ちが両面リャンメン待ちであることです。
リャンメン待ちは、こんな風に 左右両サイドのどちらの牌が来てもアガれる待ちのことですね。
なのでピンフでテンパったときは、こんなカタチになっています。
リャンメン待ち以外の待ちは全部NGです。ピンフはつきません。
いわゆる「ノベタン」待ちも単騎待ちですから、ピンフはつきません。
リャンメン待ちと似ていて紛らわしいんですよね。要注意です。
複合形の待ちのときはちょっと注意
リャンメン待ちでテンパイしても、リャンメンでアガらないとピンフは付きません。
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例えば、このテンパイ形はリャンメン待ちでテンパイしています。
待ちのリャンメンですね。
ただこの手は、 をアタマ()として見るかアンコ()として見るかで、待ちが変わる変則的な三面張サンメンチャン待ちになっています。
この場合、 か でアガれば両面待ちでアガったのでピンフが付きますが、 で上がると単騎待ちでのアガリなのでピンフはつきません。
なので、ちょっとだけ注意が必要です。
いやでも、アガれれば何でもいいよね?
同感☆
成立条件 4 鳴いていない
チーやポンを一切していない状態(=鳴いていない状態)のことを面前メンゼンといい、メンゼンが成立条件になっている役のことをメンゼン役と言います。
ピンフはこのメンゼン役の代表例で、鳴いてしまうと成立しません。
つまり、「ピンフを作りたいならチーしたらダメ」ということです。
たとえば次のような手はメンツ・アタマ・待ちの条件は満たしているので形だけはピンフに見えますが、鳴いているのでピンフにはなりません。
この例ですと他に役が無いので、コレで「ツモ!」とか「ロン!」とかやっちゃうとチョンボ。
子なら8,000点、親なら12,000点の罰符支払いなので、痛すぎます…。
平和ピンフが付かないケース
ここでピンフの成立条件をまとめます。
- メンツが全て順子シュンツ
- 雀頭アタマが役牌以外
→ アタマは数牌かオタ風の字牌ならOK - 両面リャンメン待ちでテンパイ
→ 変則的な複合形の待ちの場合は注意 - 鳴かない
→ チーしたらアウト
という4つの条件を満たせば平和がつくのでした。
ということでここで、平和がつかないケースを4パターン挙げてみます。
刻子コーツがあるからピンフが付かない
ピンフをつけるには、メンツは全部シュンツじゃないとダメです。なので、1つでも刻子コーツや槓子カンツがあったらピンフになりません。
これは刻子コーツがあるからダメ。
槓子カンツがあってもダメですね。
アタマが役牌だからピンフが付かない
アタマが役牌(三元牌)だからダメ。
(いい加減しつこいぞ…)
両面待ちじゃないからピンフが付かない
カンチャン待ち。両面待ちじゃないからピンフは付きません。
鳴いているからピンフが付かない
鳴いているからピンフが付かない(繰り返し)
上の手はピンフはつきませんが、役はありますね。
タンヤオのみの1,000点です。
ピンフ☆クイズ
さいごにクイズです。
つぎの手牌たちにピンフが付くかどうか、考えてみてください。
ピンフがつく。南場なので は場風牌ではなく、自分は南家なので は自風牌でもない。 はオタ風牌。
鳴いているので、ピンフは付かない。一盃口イーペーコーもメンゼン役なのでつかない。タンヤオのみ。
ピンフがつく。 が雀頭で、のところでリャンメン待ち。
門前清自摸和ツモ・清一色・ピンフ・一盃口・赤1で、倍満ですね。
ピンフは付かない。二盃口リャンペーコー確定の単騎待ちで、リャンメン待ちではないため。
ピンフが付く。ツモ牌の を除いた筒子ピンズの部分を並び替えると
となっていて、 のリャンメン待ちだと分かる。
まとめ
以上、平和ピンフの成立条件についてでした!
最後までお読みいただきありがとうございました。
ピンフは最初はとっつきにくく感じても、条件を分かったうえで何回か練習すれば、すぐに自然と作れるようになるはずです!