こんにちは、管理人のたぬきです。
このページでは、麻雀用語の【ターツ:塔子・搭子】について図解で分かりやすく解説しています。
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ターツとはズバリ…
ターツとは、あと1枚で順子シュンツになるような2枚1組のことを言います。
シュンツは、 とか とか、階段状に順番に並んだメンツ(3枚1組)のことですね。
例えば はターツの一例です。ここにあと か を引くと、・ というシュンツが出来上がります。
つまりターツは、「あと1枚でシュンツになる!」というシュンツの一歩手前の状態ということです。
ターツを漢字で書くと「撘子」または「塔子」となります。正しくは撘子ですが、「撘」が機種依存文字らしく塔子と書かれることが多いようです。
「撘」という中国語には「つなげる」「橋渡しする」という意味があるので、撘子ターツには「シュンツにつなげる」という意味が込められているのかもです。
ターツの種類
ターツには次の3種類があります。
- リャンメンターツ
- カンチャンターツ
- ペンチャンターツ
順番に見ていきましょう。
リャンメンターツ
両面リャンメンターツは、シュンツになる受け入れが2種類あるターツです。
のように、ターツの両サイド(=両面リャンメン)どちらの牌を引いてきてもシュンツが完成します。
受け入れ枚数は、2種8枚。たとえば のターツでいうと、 が4枚と が4枚の計8枚です。
ターツのうち、もっともシュンツになりやすいのがリャンメンターツです。
なので、優先的に手牌に残すべきターツといえます。
カンチャンターツ
嵌張カンチャンターツは、2枚の牌の真ん中の牌を引くとシュンツになるターツです。
受け入れ枚数は1種4枚。例えば のターツなら、 4枚が受け入れ枚数となります。
受け入れ枚数はリャンメンターツの半分しかないですが、リャンメンターツに変化する可能性があるので侮れません(詳しくは後述します)。
嵌張カンチャンの「嵌」は、嵌める(はめる)という漢字です。おそらく、間に嵌まるとシュンツができるので、そういう意味が込められているんだと思います。
もしくは、「カンチャン待ちでスジひっかけの罠に嵌める」の「嵌」ですね…。
性格曲がってんぞ
ペンチャンターツ
辺張ペンチャンターツは、内側の端の隣の牌を引くとシュンツができるターツです。
ペンチャンターツは 12 と 89 のみです。
つまり、 の の6種類だけです。
受け入れ枚数は1種4枚。例えば のターツなら、受け入れは 4枚です。
カンチャンターツと同じく、リャンメンターツの半分の受け入れ枚数となっています。
ターツの変化
3種のターツのなかで最も優れているのは、リャンメンターツです。
両サイドの牌でシュンツが出来て、受け入れ枚数がいちばん多いからですね。
ただ、カンチャンターツもペンチャンターツも、ツモ次第でリャンメンターツに変化してくれます。
それでは「カンチャンの変化」と「ペンチャンの変化」、それぞれ詳しく見てみましょう。
カンチャンターツ → リャンメンターツ の変化
カンチャンターツは、一手で(1回のツモで)リャンメンターツに変化できます。
たとえば は、 か を引くと、リャンメンターツに変化してくれます。
リャンメンターツに変化すれば単純に受け入れ枚数は2倍になるので、とても嬉しい変化ですね。
ただ、カンチャンターツのなかでも端のほうのターツ(1-3・2-4・6-8・7-9)は、リャンメンへの変化が片側でしか無いのでちょっとだけ弱いです。
ペンチャンターツ → リャンメンターツ の変化
ペンチャンターツは、2回のツモでリャンメンターツに変化します。一手でリャンメンに変わるカンチャンに比べて、変化が重いです。
のように、ペンチャンターツがリャンメンターツに変化するにはカンチャンターツを経由する必要があります。
その分だけ変化のスピードが遅いです。
ターツの強さランキング
ココで、ここまでの内容をまとめてみます。
- ターツとはシュンツ一歩手前の2枚1組のこと。
- ターツには、リャンメン・カンチャン・ペンチャンの3種類がある。
- 3つの中で、リャンメンの受け入れ枚数が一番多い。
- カンチャンは一手でリャンメンに変化する。
- ペンチャンがリャンメンに変化するには二手必要。
ということで、ターツの強さランキングをつけると下のようになります。
リャンメン>カンチャン>ペンチャン
手を進めていくと、不要なターツを1つ選んで崩さないといけない場面がありますよね。
そのときはこの力関係に従って、ペンチャンターツから落としていくのがセオリーです。
もちろん、狙う手役やドラが何か?によって残すべきターツの優先順位は変わります。
が、他に条件が無いならペンチャンから払っていくのが基本です。
鳴き(チー)を入れるべきかどうかの判断基準にもなる
カンチャンターツやペンチャンターツが手牌の中にあると、手が進みにくくスピードが落ちてしまいます。
スピード重視でテンパイまでたどり着きたいときは、カンチャン・ペンチャンの牌が上家から出たら鳴いて手を進めるのもアリです。
逆にリャンメンターツの牌を鳴くのは、スピードアップのメリットと打点減少のデメリットを比較すると割に合わないことが多いです。
カンチャンやペンチャンの部分は、鳴くのかどうかを予め考えて決めておくことが大事ですね。
まとめ
以上、ターツについての説明でした!
ターツの特徴や強弱を頭に入れておけば、
- どのターツを残す(崩す)すべきか
- 鳴きで手を進めるかどうか
の判断材料になります。
なお、ブロック数が足りないときはターツになりやすい牌を優先的に残す、というのが大事です。
3~7牌の真ん中寄りの牌はターツになりやすく、28牌・19牌はターツになりにくいです。
この「牌ごとの受け入れ枚数」については、こちらの記事をごらんください。